【戸建て】『幸福の黄色いキッチン』|早良区M様邸
ご紹介にて工事させて頂きました、早良区のM様邸です。
今回のリフォームは、ご高齢のご夫婦が営まれていた、クリーニング店の1階の店舗部分です。
ご商売をされていたので、店舗兼住居には1階にキッチンとトイレが。
お風呂・洗面所や居間、寝室は全て2階での生活を余儀なくされていました。
そこで今回のリフォームは「2階から1階に全ての居住スペースを移す。」というご依頼内容です。
こちらが工事前の1階の店舗部分です。
店舗スペースの奥には・・
4畳半の台所にある古い流し台と・・
ドアの目の前に便器がある⁉︎ とても狭いトイレがありました。
リフォーム計画は、北側に水まわりを、リビング兼寝室を中央へ配置して、玄関側に応接スペースを確保することに…
いよいよ大改造リフォームの着工!
まずは、内部のほとんどを解体→解体→解体して・・
着工から、約3週間、大工による造作木工事がつづきました・・
もともと台所だった場所は、浴室(システムバスルーム)へ改修。
2階にあったお風呂は、浴槽のまたぎが高い、小さな浴槽でしたが・・・
1坪のシステムバスルームに!台所の出窓が、バスルームの出窓へ変身しました~♪
浴室暖房や手すりもついて、片引き戸を採用の、バリアフリーのお風呂にリフォーム。
元々、洗面所は2階にしかなく、お湯も瞬間湯沸かし器だったようです・・
洗面所も1坪のスペースを確保して洗面化粧台と洗濯機スペースへ改修。
洗面化粧台は、TOTOの『座ってラクラクシリーズ』を採用。
座ってゆったり使え、足元がひろびろなので、車いすでの使用でもラクラクです!
勝手口の上にあったランマ(小窓)は洗濯機上部の窓に再利用して採光性を確保。
階段下にあったトイレも狭かったので、車いすでの生活もできるように・・・
1坪のスペースを確保。洗濯流しも設置、換気扇も新設。
バリアフリーといっても、いかにも介護リフォームみたいにならないように、お洒落なトイレ空間になるように配慮しました。
浴室・洗面所・トイレの広さを全て1坪(2畳)スペースとし、開口部(引き戸)でつながげることで、看護や介護にも対応できるようにしています。
この間取りへ変更するために、柱を撤去したり移設したり、梁の補強などを行う大改修となりましたが、そのおかげで、理想的な水まわりのスペースが完成しました。
工事前、廃業された店舗部分だったスペースは、LDK兼寝室へリフォーム。
こんなに広々したLDKへと生まれ変わりました~!
工事前、店舗の入り口側を望むとこんな感じでしたが・・
小さなかわいい黄色の対面キッチンとリビングにリフォーム!
この間仕切り壁には絶対に取れない柱が2本ありましたので、クローゼットと収納棚へ造作することに。
こんな感じ造作…収納棚の背面壁だけアクセントのクロスを張りました。
元々は、店舗の出入口と接客スペースだった場所は・・
玄関と、応接スペースへリフォーム。
床までの高さがかなりあるので、内玄関に階段と手すりを設置しました。
下駄箱とクロゼット(収納)を設けました。
玄関ドアを開けると、こういう感じになります。暗くならないよう、採光性を確保できるようにしました。
工事前の外観は、店舗の雰囲気が残っていましたのが…
玄関ドア取り替えや、塗装によって、住宅っぽさを出すことが出来ました。
大きなFIX窓にはフィルムを貼ったりと、なるべく予算を掛けないように計画しました。
今回のリフォームは、ご高齢のご夫婦の長年の夢であり、老後の毎日の生活を安全に快適に暮らせるように…ということがテーマでした。
お打合せの段階からリフォームプランや建材、内装の色柄などはほとんどオマカセだったのですが、奥さまから『キッチンは、この黄色にして欲しい…』と、ただ1点だけ、変更を行いました。
それはきっと、長年連れ添ったご夫婦がリフォーム後のご自宅で、仲良く、楽しく、お元気で暮らせる、『幸福の黄色いキッチン』となることでしょう…